これまで根本自己分析のセッションを通して、就職・転職、キャリアに関する様々なご相談を受けてきました。
その中から、印象に残ったお話を少しだけ紹介したいと思います。
詳しいご相談内容に関してはお話できかねますが、似たような境遇にある方や、同じようなお悩みを抱えている方には、少しでも参考になれば幸いです。

才能は生まれ持ったものではない！

就職活動や転職、キャリアを考える場面では「自分自身にはどんな才能があってどんな強みがあるのか？」それが1番知りたいことだと思います。

では、そのような強みや才能は、必ず皆さんが持っているものであるのでしょうか？すぐに見つかるような人もいれば、全く見つけ出すことができないような人も中にはいるのです。あなたの強みや才能は、いったいどこで身に付いたものなのでしょうか。

1%は遺伝的なものかもしれませんが、99%はあなたの経験によって形成されるものなのです。才能と言うのは、遺伝的な要因でないことが双子の研究から明らかにされています。

この研究は、同じ遺伝子を持った一卵性双生児を別々の環境下で育てることでそれぞれどのような影響があるのかということを調べた研究です。この研究の結果は、全く同じ遺伝子の配列を持っているにも関わらず、全く異なる成長を見せたのです。

例えば、見た目の違いが大きく異なる結果が出ました。一方は「ふくよか」になり、もう一方は「スリム」という外見の違いが顕著に見られました。また、一方は「運動神経」に恵まれ、もう一方は「芸術センス」に恵まれるといったような違いがあったりと、同じ遺伝子でありながら違いが生まれたのです。

これらは生活環境の違いや食生活の違いなどで、遺伝子の発言状態のオンオフが切り替わることによって、こような違いが出ることが分かったのです。

つまりは、生まれ持った遺伝子状態は生活環境によって大きく変えられるということなのです。つまりあなたの強みや才能は、あなたの幼少期の経験から身に付いたものです。

過去のあなたの経験が、今のあなたを形成している。

幼少期にいろいろなことに興味を持ち、いろいろなことをやってみた経験から、その中で得意と感じること、好きだと感じることそれがあなた自身の才能であり強みにつながるのです。

そのため、幼少期の時に規制の多い中で生活をしていた人や興味関心ごとが少なかった人は、あなたが理想を描くような才能や強みを持ち合わせていない可能性があります。

なぜならば、現在のあなた形成しているのは、過去のあなたの経験なのです。過去にあなたが何も経験していないのであれば、あなたの才能や強みと言えるほどの特徴はありません。

あなたの過去は、あなた自身が選択してきたことですか?

過去に、あなた自身が選択をするということをしていなければ、おそらくあなたは誰かの言いなりになって生きてきたことになります。だから、あなたが得意だと思うことも好きだと思うことも、もしかしたら人から言われたからそう思っているだけなのかもしれません。その中からでも、自分自身が楽しめたことがあったのであれば良いのですが、そうでないことの方が多いのです。

あなたの才能や強みは、誰かから強制されたものではなく、あなた自身が選んで経験してきたものの中から生まれるのです。本来のあなたの強みや才能を見つけるには、幼少期にどんな経験をしてきたのかが非常に重要なのです。

どんなことに興味を持ち、どんなことに一生懸命励んでいたのか、どんなことが好きだったのか、どんなことが自分自身を幸せにしてくれていたのか、そういったことを思い出し、その中にあなた自身の才能や強みが見つかるのです。