毎日前に進み続けないといけない人生に疲れたことはありませんか?

人生は、ハイウェイのように前に進むだけでも、レースに勝ち続けることでもありません。

 

人生の原理・原則について教えてくれるディズニー映画『カーズ』について、コラムを書いてみました。

現代の競争・評価社会に疲れてしまった人にぜひ読んでほしいです。

人生は本当に独り舞台か?

自分のことにしか目が向かなくなっていませんか?

突然の質問でドキッとしたかもしれません。ただ、改めて少し考えてみてください。

 

僕たちは、自分を舞台の主人公だと考えてしまいがちです。

うまくいっているときはヒーローとして、うまくいっていないときは悲劇のヒーローとして。

 

たしかに、あなたの人生の主人公はあなた自身、そこは間違っていません。

ただ、あなたの人生の舞台は決して独り舞台ではありません。

職場の人々、家族、友人、道ですれ違う人々、みんながあなたの人生という舞台の登場人物です。

 

映画『カーズ』の主人公マックィーンは、物語序盤では自信満々に言ってのけます。

「レースは独り舞台だ。助けは必要ない。」

頑張り続けた先で得るものは?

独りで頑張り続けることに疲れていませんか?

 

とかく、現代においては「何をやるか」、もしくは「何をしているか」が重要視されがちです。

独りで何かを成し遂げた経験はありますか?と企業の面接で聞かれるぐらいです。

 

この人は独りでも成果を上げることができる人間かで、人を判断している訳です。

そんな社会においては、今この瞬間を大事に生きることよりも目標に向かって先を急ぐことが重要視されてしまいます。

 

周りに取り残されないように常に進み続けることを強要される人生。

そんな疲弊していく人生の終わりに得るものは何でしょうか?

 

映画『カーズ』の主人公マックィーンが、優勝カップを放棄したのかと聞かれて答えた言葉を引用します。

「気難しい年寄りのレーシングカーいわく、空っぽのカップだって」

あなたの人生に必要なものは?

今この瞬間を大切に生きることなのではないでしょうか。

 

人生に終わりはありますが、人生にゴールはありません。

人は夢の実現をゴールにすることが多いのですが、その先も人生は続いていきます。

 

人生は毎日のくり返し、もっというと今この瞬間がずっと続いたものが人生です。

今が辛い人こそ、周りの人々に目を向けてみましょう。

家族、友人、職場の同僚、道ですれ違う人々など。

 

今この瞬間の喜びや楽しさに目を向けると、自分のことでいっぱいいっぱいになる必要がないことに気づきます。

映画『カーズ』の主人公マックィーンが、ヒロインであるサリーとゆっくりドライブした際に言った言葉を引用します。

「ゆっくり走るのも良いね」