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履歴書や職務経歴書、プロフィールに記載するエピソードが何も思い浮かばない。
あれこれ過去を遡っているうちに時間が過ぎてしまい、全然進まない文章に自己嫌悪状態に陥ってしまう。
今回は、特別な経験やすごい体験が自分には何もないと思っているあなたへ向けてコラムを書いてみました。
映画『LIFE!』の主人公ウォルターは、LIFE誌の写真管理部に所属し冴えない毎日を送っていると思っていました。
結婚相談のサイトへ登録するプロフィールが書けず、このように話します。
「別に体験談を書くほどどこにも行ってない。」
過去のエピソードに自信がない人にぜひ読んでほしいです。
体験談≠すごいこと
「結果が全て」は、人生に当てはまらない!
仕事では、結果が全てという言葉がよく使われています。
どんなに充実したプロセスや過程を踏んだとしても、売上が上がらなければ意味がない、など。
確かに、成果を求められる仕事においてはその通りかもしれません。
でも、履歴書や職務経歴書、プロフィールに記載するあなたの人生も同じなのでしょうか?
- 「エベレスト登頂」があなたの履歴?
- 「営業で社長表彰された」のがあなたの職務経歴?
- 「甲子園で優勝」があなたのプロフィール?
あなたの人生は、感情を抜きにした一言で表現できるエピソードではないはずです。
人生と仕事を同じように考えていませんか?
特別な自分という幻想
すごい体験を持っている自分を想像してみてください。
それはどのような場面でしょうか?
たくさんの人の前で表彰されている場面や、テレビに出演している場面を想像した方も多いのではないでしょうか。
上記のように、人の賞賛を受けているシーンを想い描いた人には、ぜひ問いかけてほしいことがあります。
「褒められたいだけではないのか?」と。
先ほどの例でいうと、エベレストを登頂したいのではなく、登頂して褒められている自分でいたいのではないでしょうか。
「なぜそうしたいのか」をもう一度問い直してみてください。
人に語るエピソードには、つい人が驚くような特別な経験談を入れてしまいがちです。
ただ、例えば、エベレスト登頂という言葉には、あなたがどのような想いを持っていたのかという「その人らしさ」は全く出てきません。
エベレストを登頂したという事実がわかるだけです。
もしあなたが、履歴書やプロフィールに特別な自分を書こうとしていたら、「褒められたいだけではないか?」と問いかけてみてください。
採用担当者に褒められたとしても、あなたらしさは伝わらないことをお忘れなく。
映画『LIFE!』に登場するLIFE誌のカメラマン・ショーンはこのように語っています。
「美しいものは注目を嫌う」
人生の真髄とは
履歴書から人生の話に戻しましょう。
人生の目的、自分が生きる意味を考えると、自分だけしかできない「特別な何か」を想い描いてしまいます。
でも、本当にそうでしょうか?
今、あなた自身ができることを、自分なりに精一杯頑張ってみる。
今という一瞬を大事にして、周りの人たちと共に、泣き、笑い、苦しみ、楽しんで、どんなことでも真剣に取り組む。
そんな普段の過ごし方にこそ「あなたらしさ」が出てくるのです。
あなたはこの世界のたった一人の人間であり、周りの一人一人もあなたと同じであり、違う特徴をもつ一人の人間です。
特別な自分ではなく、世界の一部としての自分を意識してみてください。
物事の見方がガラッと変わってきますよ。
最後に、映画に出てくるLIFE社のスローガンを引用します。
「世界を見よう。お互いを知ろう。それが人生(ライフ)の目的だから。」
僕と同じように「人生を失敗してしまった」と考える人を一人でも減らすべく、根本自己分析のセッションを行っています。
メンタルケアカウンセラーとして多くの人のお役に立てるよう活動しています。。
根本自己分析のセッションからうつ病からどのように立ち直るかまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。