• 職場の上司・同僚・部下と人間関係をもう一歩深めて、円滑に仕事を進めたい。
  • 初対面の人とも、深い信頼関係を築いてビジネスマンとして成長したい。
  • 最近、家庭でも疎外感を持ってしまい、居場所がない。

 

心の中で悩んでいても、いざ人間関係を深めるのは難しいものです。

今回は、このような人間関係を深くしていく方法をカウンセリングの現場で使われている受容から学びます。

 

コミニケーションを一歩進めたい人、カウンセリングに興味がある人に読んでほしい記事です。

受容とは

受容とは、相手をかけがえのない1つの個人として尊重して接することを言います。

 

元々はアメリカの臨床心理学者C.Rロジャーズが提唱しました。

カウンセラーがクライエント(相談者)と接する際に心がける3つの態度(純粋性・無条件の肯定・共感的理解)のうち、無条件の肯定のことを受容とも言います。

 

無条件の肯定(受容)という言葉からも分かる通り、カウンセラーは相手が現在どんな人間で過去にどんなことをしていようとも在るがままの個人として認めます。

クライエント(相談者)は、誰にも知られたくないことやトラウマになっているようなことを少なからず抱えていますから、カウンセラーが否定的な態度をとっていたら話していいものかと不安に思ってしまいます。

 

カウンセラーは場の雰囲気作りから人との深い人間関係を築けるよう心がけているんですね。

受容が人間関係を深める理由

ここまで読んでいただいたあなたには受容がなぜ日常のコミュニケーションにも役立つのかわかったのではないでしょうか?

初対面の人であっても、受容の心で接すると相手に安心感を持ってもらえるからです。

 

言葉にすると簡単そうですが、実際に相手を無条件に肯定(受容)しようとしても難しいのではないでしょうか?

特に、相手のことをまだよく知らない初対面では、相手の服装、雰囲気、表情、ビジネスの場面では名刺に書いてある肩書きも含めて、様々な情報から相手のことを決めつけてしまいがちです。

第一印象でその人の評価が決まるという話はよく聞きます。

 

ビジネスでは、利益を求められますから「損得勘定」で人を見てしまうこともあるかと思います。

でも、自分が相手に「損得勘定」で見られていると感じたら、その人を信頼することはできませんよね?

 

ここに無条件に肯定(受容)することの大事さが表れてきます。

相手をかけがえのない1つの個人として見てみましょう。

相手もあなたと同じ喜び、悲しむ人間です。

 

いかがでしょうか?

日常生活においても受容の大切さが伝わりましたか?

受容の練習方法

そろそろ受容を練習していくための方法が気になりますよね。

最初に話しておきますと、受容は技術やスキルではなく、在り方です。

 

そのため受容を直接に磨いていく練習方法はありません。

普段から会うすべての人を、かけがえのない1つの個人として見るようにしましょうという心がけの話で終わってしまうからです。

 

ただ、受容の在り方を自分の意識に取り込んでいく方法としてマインドフルネスがあります。

こちらの記事は受容に関するもののため、マインドフルネスの説明を簡単にしてしまうと「今、この瞬間に意識を向けること」です。

 

なぜマインドフルネスが受容の在り方を取り込んでいけるのかと言うと、今という瞬間に意識が向くようになると会話をしている相手にも意識を向けることができるようになり、その人への興味・関心が沸いてくるからです。

 

普段の僕たちは、仕事・家事・育児など様々な日常生活の要素に日々追われています。

経費精算をしながら次の会議の進行について考えていたり、歩きながら夕飯の献立を考えていたり、ながら仕事をしていたという経験があなたにもあるのではないでしょうか?

マインドフルネスでは、ながら仕事の状態を自動操縦モードと言われたりします。

 

自動操縦モードもクリエイティブな発想をするときには必要なのですが、無意識的な習慣になっていると人との会話中にも意識が違うところに行ってしまいます。

相手の話を聞いているようで聞いていない状態です。

 

これでは、相手を無条件に肯定(受容)しているということを態度で示せません。

上の空状態で話を聞いていることは相手には簡単にバレてしまいますからね。

 

受容の在り方を取り入れるためにマインドフルネスが良い理由を簡単にですが、ご紹介しました。

興味がありましたらマインドフルネスについても調べてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ここまで、受容の説明から、日常生活のコミュニケーションに活かセル理由、練習方法について書いてきました。

 

大切なことをもう一度書いておくと、相手を自分と同じように喜び、悲しむ1つの個人として見ることで、深い人間関係を築けるようになるということです。

言うは簡単、行うは難し、です。

 

ぜひ日常生活でも少しずつ意識して、人との接し方を変えてみてください。

あなたの人生の見方自体が大きく変わると思いますよ!