長く仕事をしていると、自分のキャリアについて考える機会がありますよね。

もっとやりがいのある仕事をしたいとき、もっと給料を増やしたいとき、もっと自由な職場で働きたいとき、など。

ただ、すぐに転職を考えていないと転職エージェントに登録するのも気が引けてしまうのではないでしょうか。

 

そんな就職、転職、キャリアについてお悩みの方に、混同しがちな転職エージェントの面談とキャリアカウンセリングの違いについて、詳しく書いていきます。

就職先の斡旋とは違い、第三者目線でアドバイスをくれるキャリアカウンセリングは自分の大事な価値観など、新しい気づきを促してくれますよ。

キャリアカウンセリングとは

まずは、最近ネットやニュースでもよく見かけるようになったキャリア、キャリアカウンセリングの内容をご説明します。

キャリアカウンセリングのキャリアの意味

キャリアという言葉を聞くと、仕事、転職、就職や会社内での昇進や経歴をイメージする人が多いかもしれません。

しかし、キャリアカウンセリングで使われているキャリアには、仕事や経歴よりもっと広く、人生単位で「どのように生きていくのか」という意味が含まれています。

 

社会に出ると、生きているほとんどの時間を仕事に費やす人が多いため、人生=仕事と考えてしまいがちです。

しかし、人生には仕事以外にも家族、趣味、友達など、たくさんの要素が詰まっています。

 

たとえ要素の1つでうまくいっていなくても、他の要素に目を向けてみるだけで気持ちが楽になってきます。

キャリアカウンセリングは、視野を広げた状態で「より良い人生にしていくためにはキャリアをどのようにデザインしていけば良いか」を一緒に考えていきます。

キャリアカウンセリングと転職エージェントの面談との違い

転職サイトに会員登録すると、電話やメールで「面談をしましょう」と連絡がきます。

このような転職サイトの面談は、キャリアカウンセリングと混同しがちですが、内容はまったく違います。

 

転職サイトの面談は、転職先の企業と求職者とのマッチングをするために、スキルや仕事の経歴、転職先に求める条件などを聞いてきます。

一方で、キャリアカウンセリングは企業と求職者のマッチングを目的としていないため、就職先の斡旋はありません。

「その人にとって人生がどのような状態であれば、幸せに生きていくことができるか」を考えた上で、仕事に悩みがあれば「仕事にどのような要素があれば、充実して仕事ができるか」を一緒に考えていくのがキャリアカウンセリングです。

 

キャリアカウンセリングは仕事の紹介がないため、すぐの転職を考えていない人でも受けることができます。

キャリアカウンセリングをしてくれる人

2016年にキャリアコンサルタントが国家資格となったため、資格所持者しか名乗れなくなっています。

どのような人に相談すれば良いか不安な人は、国家資格所持者に相談するのが良いでしょう。

 

国家資格ができる前は、産業カウンセラーなどの民間の資格所持者がキャリアカウンセリングを担っていたため、国家資格を持っていない人でもスキルを持っている人はたくさんいます。

 

また、最近はキャリアの意味合いも人生単位に変わってきたことから、起業なども含めた複業をこなしている人に相談する方がより広い視野から新しい気づきを与えてくれることも多いです。

人生単位のキャリアについて相談を受ける人が、1つの企業でしか働いたことがないとなると「言っていることは本当なのか?」と疑問に思ってしまいますよね。

キャリアカウンセリングの料金

キャリアカウンセリングは、無料のものと有料のものがあります。

その違いは、継続性があるかどうかで決まってきます。

たとえば、キャリアコンサルティング協会が実施するキャリアカウンセリングは1回目は無料で受けることが可能です。

 

ただ、せっかく相談をするなら継続してキャリアカウンセリングを受けたいという人も多いのではないでしょうか?

その場合は、個人のキャリアカウンセラーにお願いするのが良いでしょう。

 

料金はキャリアカウンセラーによって様々ですが、概ね1時間あたり6,000円〜30,000円が一般的な相場です。

対面でのカウンセリング以外に、スカイプやZoomなどを使用したビデオチャットで行なっているところもあり、こちらの方が料金的には若干安い料金で設定されていることが多いですね。

 

悩みの深い部分にも踏み込むことが多いカウンセリングの特徴として1対1で行うことが多く、どうしても金額的に高めに設定されてしまうことが多いようですね。

無料でキャリアコンサルティングを受けるには?

まずは、無料でキャリアカウンセリングを受けてみたいという人も多いと思います。

就職企業への斡旋ではなく、第三者の立場で無料でキャリアカウンセリングを受けることができる施設についてご紹介していきます。

こちらで紹介しているものは公的機関がなんらかの形で関わっているもの、非営利団体をご紹介しているので安心してみてみてください。

キャリアカウンセリング協会

1つ目は、先ほども挙げた「特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会」です。

初回は無料で受けられますし、こちらに所属しているのは国家資格を所持したキャリアコンサルタントです。

 

2016年にできたばかりのため、実務経験は人それぞれ異なりますが、初回無料を考えるとまず受けてみるのも良いのではないでしょうか。

ジョブカフェ 各地の都道府県名+若者就職支援センター

2つ目は、「ジョブカフェ」です。

こちらは各都道府県が設置している施設のため名称が若干異なるため、お住いの地域に合わせて「各地の都道府県名+若者就職支援センター」で探してみてください。

厚生労働省HPに各都道府県ごとのジョブカフェの名称が出ているため、こちらもぜひ参考にしてみてください。

 

ジョブカフェでは、キャリアカウンセリングの他にも就職セミナーや職場体験、職業紹介もしています。

場所によっては、ハローワークと併設されているところもありますので、キャリアの中でもより具体的に仕事を探している人向けです。

女性センター(男女共同参画センター)

女性センター(男女共同参画センター)とは、各都道府県や市町村が自主的に設置している女性のための総合施設です。

こちらもジョブカフェと同様に、名称が設置団体によって異なるため、お住まいの地域と女性センター、もしくは男女共同参画センターを組み合わせて検索をかけてみてください。

 

キャリアカウンセリングに限らず、女性が抱える問題の全般について相談に載ってくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、主にキャリアカウンセリングと就職エージェントの違いを説明しながら、キャリアカウンセリングがどのようなものかを書いてきました。

 

キャリアを人生単位で考える上で、自分の大事な価値観、人生の軸、自分は何者かを考えることは非常に大切になってきます。

なぜなら自分について深く理解していないと、いつまで経っても「本当に今のやっていることは自分に合っているのだろうか?」と考えてしまうからです。

 

根本自己分析では、ワークをやりながら対話を通して、ご自身の価値観から今後の可能性も含めて新しい気づきを促していきます。

人生をより良くするために転職するよりも、まずはご相談ください。

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