こんにちは、根本自己分析習得中の大西です。
信頼関係という言葉はよく聞くものの、実際に信頼関係を構築するのは難しいですよね?
今回は、相手とお互いに心が通じ合っている状態にするための方法をご紹介します。
人を相手に仕事をする人、人間関係に困っている人にオススメの記事です。
ラポール形成とは
相手と自分の心が通じ合っている状態をラポールと言います。
例えば、あなたがカウンセラーの場合、クライアント(相手)と心が通じ合っている状態です。
ラポール形成とは、お互いに心が通じ合っているラポール状態を作り上げることを言います。
ラポールって言葉の意味を調べてみたら、フランス語で「2人の人間の間にある相互の信頼関係」という意味がありました。
ラポールはより深い信頼関係と考えてください。
理屈で相手を理解するのではなく、お互いに「なんとなく」相手の考えていることが理解できている状態。
僕らがよく言う信頼関係とは違うことが伝われば嬉しいです。
口で言うのは簡単だけれど、実践するのは難しいラポール形成。
そんなラポールを形成するためのテクニックを見ていきましょう。
ラポール形成のテクニック
ラポール形成のテクニックとして一般的に挙げられるテクニックをご紹介します。
ただ、テクニックの悪用や過度の使用は禁物です。
理由は「ラポール形成の注意点」で詳しく説明します。
ミラーリング
ミラーリングとは、相手の動作や言葉のマネをするテクニックです。
例えば、相手が「なるほど」という相づちを打つ人だったら自分も「なるほど」と言ってみる。
例えば、相手がよく髪をかきあげる人なら、自分も同じように髪をかきあげてみる。
普段、相手が無意識にやっていることほど効果があります。
仲の良いカップル、夫婦は似てくると言いますが、これは無意識にミラーリングができた結果と言えるでしょう。
肯定的なダブルバインド
ダブルバインドとは、2つの矛盾したメッセージを伝えることで、相手がどのように反応をしようとも発信者に否定的に返されてしまう状態に追い込むことです。
ダブルバインドの状態に陥った人は矛盾したメッセージに困り、強いストレスを感じます。
逆に、相手がどのように反応しようとも肯定的に返すこともできます。
これが肯定的なダブルバインドです。
日常会話で応用すると、「犬が好きですか?それとも猫が好きですか?」と質問をしておいて、どちらにも肯定的に返します。
「どんな動物が好きですか?」と一言で質問するよりも、答えが限定されるので、相手は答えるストレスが少なくてすみます。
イエスセット
イエスセットとは、小さいイエスを繰り返していると次第にノーと言えなくなるという心理テクニックです。
営業の方は、営業テクニックの1つとしてご存知の方も多いでしょう。
例えば、恋愛の場合、意中の異性と付き合いたいとします。
まだお互いを詳しく知らない場合、いきなり「付き合って欲しい」と言ってもなかなか了承をもらえないでしょう。
でも、「ランチ行こう」ならOKをもらえるかもしれません。
次に「ディナー行こう」、「遊園地に遊びに行こう」と徐々にイエスをたくさんもらいます。
最終的に、「付き合おう」と言ってもOKもらえる可能性が高くなります。
イエス・イフ法(イエス・バット法)
イエス・バット法とは、一旦相手の意見に肯定しておいて(イエス)、その後(バット)に自分の主張を相手に伝えるテクニックです。
例えば「たしかにあなたの言う通りです。しかし、私はこう考えています」と言った使い方です。
ただ、イエス・バット法は一旦相手を否定しているため、相手に不快感を与える恐れがあります。
相手を否定せずに違う考え方を主張したい場合は、イエス・イフ法を使いましょう。
イエス・イフ法とは、一旦相手の意見に肯定しておいて(イエス)、仮定の話(イフ)をすることで自分の主張を相手に伝えるテクニックです。
例えば、「たしかにあなたの言う通り明日は雨が降るでしょう。もし曇りだったら出かけたいと思うのですがいかがでしょう」といった使い方です。
この会話だと、相手を肯定しながら違った場合の可能性について考えることもできますよね?
感覚セット
人間のタイプは、視覚的人間・聴覚的人間・想像的人間の3つに分かれると言われています。
この感覚セットの違いを把握することで、ラポール形成を円滑にすることができます。
- 視覚的人間:色や形など目に見える要素で説明する
例:リンゴは赤くて丸い果物です。 - 聴覚的人間:音や擬音で耳で聴こえる要素で説明する
例:リンゴは噛むとシャキッと音がします。 - 想像的人間:匂いや味など想像力の要素で説明する
例:リンゴは甘い果物です。
僕は「リンゴを説明してください」と言われた時、「赤くて丸い、梨のような果物です」と答えました。
まさしく視覚的人間ですね。
人間同士の誤解や伝言ミスは、このような感覚セットの違いから生まれています。
話している相手がどの感覚セットの人間かを判断して、それに合わせた説明を心がけると誤解ないコミュニケーションが可能となります。
ラポール形成の注意点
ここまでラポール形成するためのテクニックをご紹介してきました。
ただし、注意点があります。
それは相手にラポール形成のため意図的にテクニックを利用していると思われてはいけないということです。
誰だって相手がこちらをコントロールしようと技を使っていると思ったら不信感を持ちますよね?
大事なことは、自分自身が無意識にこれらのテクニックを身につけていることです。
つまり、相手に心から興味を持って、心から人のことを想うという人となりが大事なんです。
もちろん、家族や仲間内で練習をすることも必要かもしれませんが、あくまでテクニックは無意識に使うものだということを忘れないでください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人間関係に困っている人、対面で仕事をしている人に必須の信頼関係を構築するラポール形成についてご紹介しました。
ラポール形成がスムーズにできるようになると、人間関係が劇的に良くなります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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