キャリアについて考え直した時、仕事にだけ目を向けていませんか?
人生には仕事以外にも、家庭や余暇など様々な要素が含まれています。
仕事だけがうまくいっても幸せに暮らせませんし、たとえ仕事がうまくいかなくても幸せを感じることはできます。
今回は、そんなキャリアを仕事だけとしてではなく、人生全般として捉えるキャリア理論、ライフ・キャリア・レインボーについて詳しく解説していきます。
書き方やワークシートも参考例として載せているため、どうぞ最後までお読みください。
ライフ・キャリア・レインボーとは
ライフ・キャリア・レインボーとは、1950年代にアメリカの教育学者ドナルド・E・スーパー博士が提唱したキャリア理論です。
スーパー博士は、キャリアという言葉を単なる仕事として捉えるのでなく、人生全般と捉える考え方(ライフ・キャリア)をキャリア理論に導入しました。
人間は「子ども・学生・余暇を楽しむ人・市民・職業人・配偶者・家庭人」の7つの役割を、立場によって使い分けていると説明しています。
あなたの普段の生活を振り返ってみてください。
たとえ年齢がいくつになろうとも、自分の親の前では「子ども」の役割を演じますし、配偶者の前では「夫や妻」の役割を演じ、子どもの前では「親」の役割を演じているのではないでしょうか。
このように、人間は1つの役割だけを持っているのではなく、いくつかの役割を年齢や立場に応じて重複して演じており、アーチ状の概念図として表現すると虹のようになる、そのためライフ・キャリア・レインボーと名前がついています。
ライフ・キャリア・レインボーのメリット
ライフ・キャリア・レインボーを書くとどのようなメリットがあるのかを説明していきましょう。
可視化することで様々なメリットを得ることができますが、具体的には以下のようなことが挙げられます。
- 自分が置かれている現在の状況を把握できる
- 過去と未来のライフイベントを可視化できる
- 理想の生活バランスを考えるキッカケになる
- 現在の生活における辛さの原因を把握できる
現在、過去、未来、それから自分自身が考える理想の生活バランスを考えることができます。
これらのことを順番に考えていくと見えてくることが、現在の辛さの原因です。
たとえば、ざっくり分けると仕事5割・プライベート5割が理想の生活バランスと考えている人が、休日も関係なくお客さんから電話がくるような仕事についていたとしたら、当然ストレスを抱えることになります。
また、過去にチームスポーツで仲間と協力することを楽しんでいた人が、現在では協力関係もなく一人きりで仕事をしていると、その仕事に楽しみを感じるのは難しいでしょう。
このように、文章で書くと当たり前と思えることであっても、実際に当事者になってみるとその問題の本質に気づいていないことが多々あります。
ライフ・キャリア・レインボーを書いて、人生を可視化してみることで改めて気づくことがたくさんあるのです。
ライフ・キャリア・レインボーの書き方
ここからは、実際にライフ・キャリア・レインボーの書き方について説明します。
ライフ・キャリア・レインボーを書くにあたって、上記の画像のようなワークシートを準備すると良いでしょう。
まずは、現在の列に年齢を記載してください。
「%」が書かれている欄には、あなたが現在の生活においてそれぞれの役割にどのくらいの時間やエネルギーを使用しているかを記載します。
合計で100%になるようにパーセンテージを振り分けてみましょう。
その後、「%」の右の少しスペースがある枠内に具体的な出来事について書いていきましょう。
参考に以下の画像に全て埋めたものを載せておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キャリアを仕事だけではなく、人生全般として考えるライフ・キャリア・レインボーについて説明してきました。
ライフ・キャリア・レインボーは書いてみるだけでも振り返りができますが、キャリアカウンセラーに話し、質問を受け、また考え直してみてといった言語化するサイクルを繰り返すと一層自分自身に対する理解が深まります。
実際に、書いてみたらぜひキャリアカウンセリングを受けて相談することをオススメします。
僕と同じように「人生を失敗してしまった」と考える人を一人でも減らすべく、根本自己分析のセッションを行っています。
メンタルケアカウンセラーとして多くの人のお役に立てるよう活動しています。。
根本自己分析のセッションからうつ病からどのように立ち直るかまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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