うつ病になると、子育てに対して余計に責任を感じて病気が悪化するのではないか?

ストレス社会で病む人が増えている中、うつと子育てというテーマは非常に重要なテーマです。

 

僕がうつ病だと病院に診断を受け、休職が決まった直後に、妻の妊娠が判明。

出産前に、会社を退職という激動の期間を過ごしてきました。

 

これだけを聞いていると、大変な人生なんだろうなと思うかもしれません。

でも、実際は充実した人生を送ることができています。

 

前半は体験談、後半はコラム風にまとめてみましたので、うつと子育てというテーマにピンとアンテナが立った人はぜひ読んでみてください。

うつ病の休職と妊娠が同じ時期で良かった

うつ病の休職と妊娠期間が同じ時期だったため、つわりが辛い妻をゆっくり休ませることができました。

もちろん、自分自身の体調が優れない時はあるものの、家事は動けるときにすれば良い。

 

妻と会話をする時間もたっぷり合ったため、子育てについて話しをする時間も作ることができました。

サラリーマンだったら、毎日家に帰ってきたら夕飯、お風呂ですぐに寝ないといけない時間になってしまいます。

とても妻とゆっくり会話をする時間は取れませんでした。

 

子育て・育児に対するイメージを夫婦の間で共有しておくことは非常に大事です。

夫婦とはいえ、育った環境も違えば考え方も違いますからね。

 

うつ病と妊娠が同じ時期で本当に良かったと思っています。

親が楽しんでいる姿を見せる

子どものために一生懸命働くことは良いことなのでしょうか?

 

ある人がこのように話していました。

「子どもには自由に生きてほしいから、そのための教育資金を作ろうと一生懸命働いていた。

でも、休日に子どもと出かけようと思ったら、子どもに「お父さん仕事で疲れているだろうから出かけなくて良い」と言われてしまった。

子どもに自由に生きなさいと言いながら、それを言っている自分が自由に生きていなかった。

子どもはそれを敏感に感じ取ったんだろうな。」

 

 

自由に生きなさいという言葉を投げかけるよりも、親自身が自分で選択して楽しく生きている姿を見せる。

豊かさの意味が多様になってきた現代に置いて、子どもに接する上で非常に大事なことがこの言葉の中に詰め込まれています。

 

さて、あなたは自分の人生を自分で選択し、楽しく生きているでしょうか?

子どもを一人の個人として想う

子育て・育児とはそもそも何なのでしょうか?

 

もちろん、乳幼児の頃のお世話だったり、家事をすることが子育て・育児だと考える人もいるでしょう。

教育することが子育て・育児だと考える人もいると思います。

 

うつ病を経験してみて、僕は子育ても他の人との人間関係も根本は同じなのではないかと考えるようになりました。

自分の子どもだって一人の同じ人間であり、異なる一人の個人です。

 

子どもも自分と同じように悩み、笑う人間であると同時に、自分の子どもであっても考え方は異なる一人の個人です。

「子育て・育児をしなきゃ」と自分を追い込むことなく、子どもと一緒に親自身も成長できるようになるはずです。

 

親が子どもの人生というレールを引き、子どもがそのレールに沿って生きていくのではなく、子ども自身が自由に選択できる人生を過ごしてもらう。

 

親ではなく一人の人間として、子どもとしてではなく一人の個人に伝えていきたいと思っています。